本記事の概要
Zybo Zynq-7010評価ボードとは
開発ボードZybo(Zynq-7010評価ボード)は、Digilent社から販売されるZynq-7010を搭載した、初学者向けの開発ボードです。
Amazonや秋月電子などから2万円~4万円くらいの価格帯で購入することが可能です。
開発ボードZyboは写真のように、Zynqの他にも多くのチップやコネクタが搭載され、外部機器と接続することが可能です。
開発ボードZyboの初期設定ファイルをVivadoに読み込む方法
Vivado2020.2以前でのボードファイルのインストール方法
ボードファイルのダウンロード
Digilent社のホームページから、Zyboのボードファイルをダウンロードすることが可能です。
リンク先のホームページに移り、“Board Files: Download”というURLをクリックすると、“vivado-boards-master.zip”というファイルのダウンロードが始まります。
ボードファイルのVivadoインストールディレクトリへの移動
“vivado-boards-master.zip”を展開し、中身のファイルをVivadoが格納されたインストールディレクトリ(例えば、”***\Xilinx\Vivado\2019.1\data\boards\board_files”)に移動します。
Vivadoのプロジェクトの作成
ボードファイルの移動が完了したら、Vivadoを立ち上げます。
Quick StartのCreate Projectをクリックしましょう。次の画面が出たら、そのまま[Next]をクリックします。
Vivadoのプロジェクト名と作成するディレクトリを設定したら、[Next]をクリックします。
プロジェクトのタイプを選ぶウィンドウに遷移します。今回は、RTL Projectを選んだ状態で、[Next]をクリックします。
FPGAチップの種類やボードの種類を選択するウィンドウに遷移します。[Boards]タブをクリックし、Search欄に“zybo”と書きます。
3種類のボードが出てきますので、[Zybo Z7-10]を選択して、[Next]をクリックします。
Vivado ML2021.1でのボードファイルのインストール方法
Vivadoのプロジェクトの作成
ボードファイルの移動は特に必要なく、Vivadoを立ち上げます。
FPGAチップの種類やボードの種類を選択するウィンドウに遷移するまでは、Vivado2020.2以前と同様です。
[Default Part]のウィンドウに遷移したら、[Refresh]をクリックしカタログを更新します。
Zyboなどの、各種ボードの情報が掲載されます。
[Status]の[Install]マークをクリックすると、ボードファイルがインストールされます。
無事、インストールされたら、[Status]が[uninstall]マークに変更になります。
なお、Zyboをクリックしたところ、Board Revが以前のバージョンのVivadoではB.4になっていたのですが、2021.1ではB.3のボードファイルがインストールされました。
B.3を選んでも、Zyboは問題なく動作していました。
直接インストールディレクトリを変更しなくても、ボードファイルをインストールできるようになったので、作業がわかりやすくなりましたね。
ちなみに、インストールされたボードファイルは、以下のパスに格納されています。
[***\AppData\Roaming\Xilinx\Vivado\2021.1\xhub\board_store\xilinx_board_store\XilinxBoardStore\Vivado\2021.1\boards\Digilent]
以上で、統合開発環境VivadoへのZynqボードファイルの読み込みは完了です。読み込んだあとは、Vivado上でZynqを使ったシステムを設計することが可能です。
まとめ
以下の手順で開発ボードZyboの初期設定ファイルをVivadoに読み込むことが可能です。
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